2018年12月31日
スローフードには時間をかけます。
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いよいよ今年も残り一日となりました。朝は、少し冷えましたが天気も良く三が日も晴れそうですね。慌ただしかった師走も無事に過ごせたことに感謝しております。本当にお客様には温かいお言葉と、お叱りをうけ日々精進していくんだと思う所存でございます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
話はかわりますが、「スローフード」は皆さまご存知の通りの醤油、味噌が該当いたしますが、醤油ってどのくらいの期間かけて醸造するかご存知でしょうか?
醤油は、一般的に半年かけて熟成させます。(熟成期間は地域やこだわりの蔵によって違う場合もございます。)
「ファーストフード」の反対ですね。
日本の和食とのつながりがとても深く、醤油やみそを必ずと言っていい位使用します。世界遺産にも登録され、今や世界中に注目されていますね。
時間をたっぷりかけて熟成させるわけですが、私たちの役割は、麹菌や酵母菌の手助けをするということです。生き物ですから、十人十色いろいろな性格があり、ご機嫌をとりながら温度を調整し手に塩をかけて造ります。子供たちを育てるのと似ていますね。
急いで製造すると味に影響がでてきます。良い物は時間をかけるということです。良いものを造ることが私たちの勤めなのです。
良い商品は、世の中に役に立ち皆さんを笑顔にしてくれるものと信じています。
「発酵は力なり」という本を書かれた小泉武夫先生は、「発酵とは何か?」についてこう書かれています。
「人の体に有益なものである。」と、「発酵の反対は腐敗である」と。 腐敗は「人の体に有害なものである」ですので全くの正反対なのです。
発酵食品は先人たちが「如何にして食品を長く保存するか?」から生まれた知恵の結集なのですね。
Posted by 六代目作右衛門 at 11:11│Comments(0)
│西岡醤油のこと